平成28年度 医療法人尚和会 宝塚第一病院 病院指標

内科の疾患は肺炎が最も多くを占めています。肺炎に罹患する患者さんには、日常生活に介助を必要とする（老健施設から紹介された）高齢者の方が多いため、肺炎改善後もリハビリテーションによる全身状態の改善等が必要となり、在院日数が長くなる傾向にあります。

患者数が10未満の症例は、-（ハイフン）を記入しています。
外科で一番多い症例は、［乳房の悪性腫瘍　手術なし　処置２＿７あり］でした。
入院患者の高齢化に伴いコンパートメント症候群と鼠径ヘルニアの症例が増えています。
イレウスを伴う緊急症例もイレウスを伴わない待機症例も基本的に腹腔鏡手術を第一選択としています。

整形外科は地元密着型の救急病院という性格上、高齢者の転倒による大腿骨近位部骨折、胸腰椎骨折、前腕骨折が入院患者のトップ3となっています。大腿骨近位部骨折については、クリニカルパスを用いて手術からリハビリ、さらに退院支援までを行っていますが、平均年齢が84.14歳と高いことから平均在院日数は50.57日であり、全国平均よりも長くなっています。今後の課題は早期退院に向けたさらなる環境づくりです。

最も多い肺炎の治療は、輸液、内服薬、吸入などで行います。呼吸不全を伴う場合は、酸素吸入をしながら治療を行っていきます。

患者数が10未満の症例は、-（ハイフン）を記入しています。
眼科で一番多い症例は、[白内障，水晶体の疾患　手術あり　片眼]であり、今年度は201症例ありました。
当院は比較的高齢の患者さまが多いため、眼科においては白内障の手術ありの症例が最も多くなっています。

今年度は内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）が最も症例数が多かったです。

患者数が10未満の症例は、-（ハイフン）を記入しています。
高齢患者の静脈栄養路としての中心静脈ポート挿入術及び悪性腫瘍患者の抗悪性腫瘍剤注入用ポート挿入術が最も多いです。
手術症例である上記のうち、前者は療養病院での点滴栄養法としてますます増加すると思われます。

整形外科主要手術のトップ3はすべて骨折であり、多いものから大腿骨近位部骨折に対する骨接合術と人工骨頭挿入術、橈骨遠位端骨折に対するプレート固定です。骨折以外にも、人工関節置換術、スポーツ外傷に対する鏡視下手術、あるいは脊椎手術なども多数行っていました。大腿骨近位部骨折の患者は高齢であり、クリニカルパスを用いて入院早期から退院支援を行っていますが、平均在院日数は40日を超えており、早期退院に向けてのさらなる努力が必要です。

患者数が10未満の症例は、-（ハイフン）を記入しています。
当院は比較的高齢の患者さまが多いため、眼科においては白内障の手術が最も多くなっています。